元々、美容師だったのですが、22歳で不動産仲介のベンチャー企業に転職しました。
その会社で、まだ社会人経験が浅かった私は色々と勉強させてもらいました。自分が前向きに真面目に取り組めば、こんなに自己成長できる環境があるんだと実感しました。
そんなときに、当時創業間もない当社からスカウトを受け入社することになりました。
私が入社を決めた理由は、社長の新枦の温かい人柄でした。社長は面接の際、「今は何もない会社だけど、一緒に頑張っていこう」と真摯に話してくれました。
この人と一緒に0から会社を作って大きくしていくという過程に大きな魅力を感じました。
とにかく3年間、自分の持てる力を精いっぱい出して全力で駆け抜けようと決心しました。
事務部門の統括では、とにかく時間の使い方を徹底的に指導しています。
わが社では、「残業は悪」がポリシーといっても過言ではないくらい仕事をする上で時間を非常に大事なものと考えているのです。業務時間内にいかにきちんとタスクをこなしていくかを念頭に置いて、仕事を効率的に処理する力をつけるよう教育しています。
人事では新卒採用に力を入れていく方針で動いています。新卒者を入れることで、会社全体の活性化につながることを期待しています。ベテラン社員であっても新入社員を指導していく上で、自分ができていなかったことに気付かされることもあるし、マネジメント力を向上させることもできますから。
あくまで私個人のポリシーですが、自分のためではなく会社のためになることは何かを考えて、常に行動してきました。
入社当初からその姿勢は変わっていません。
社の草創期から全力で走ってきましたから、社員が増え会社の規模が少しずつ大きくなっていく過程で、どんな小さな進化も私にとってはやりがいに感じられます。
特に、部下たちの成長が感じられた時はこの上なくうれしいですね。
今までできなかったことができたときや、「こんなことをやっていきたい」といった日々の何気ない会話の中に、部下それぞれの成長を垣間見ることができたときには、自分のモチベーションも上がります。
それと同時に、私も努力を怠っていては置いて行かれるな、と身のひきしまる思いもして、前向きな部下には毎日、刺激を受けていますね。
なんといっても、社内の風通しの良さです。トップダウンで「ああしろ、こうしろ」ということは全くありません。 方向性は決まっていても、そこにたどり着く方法はチームプレイで考え、実行していく社風です。
社員一人一人の意見が通りやすく、それは新入社員であっても同じです。彼らも堂々と発言していますし、上司もそれをしっかりと受け止めていますね。
いろんな会社を経て来た者たちが作ってきた会社なので、自分たちの経験を活かすことができるのです。
かつての職場の悪いところは反面教師としてとらえ、良かった面だけを持ち寄って理想的な職場にしていきたい、という思いが功を奏しているのかもしれません。
会社説明会で、いつもお話しているのは「スキルは要りません」ということ。
結局、実際に入社してから伸びるのは、素直な人なのです。
私自身の経験なのですが、初めは「こうでなくちゃダメだ」と自分の考え方に固執していた時期がありました。でも壁にぶち当たって、新枦から「柔軟に考え対応することが大事だよ」と教わって自分がいかに頑固だったか気付きました。それからは仕事もうまくいくようになったのです。
素直、謙虚、攻める姿勢、この3つさえあれば大丈夫。
もちろん厳しい面もありますが、上を目指す人にはふさわしいポストも与えられますし、マイペースで仕事をこなす人もいていいのです。カインズには自己成長できる環境があると思います。